産後の身体と心の変化について|肥立ちを助ける『よもぎ蒸し』とは

赤ちゃんのお世話だけで手一杯で、自分のことを後回しにしてしまうママが多いのではないでしょうか?

しかし本当は、産後に自分がどのような状態になってしまうのか、またどのようなトラブルが起こるのかわからず不安になってしまっている方が多いかもしれません

そこで今回は、産後によくある身体と心の変化や、起こりやすい5つのトラブルなどを紹介します

肥立ちを助ける「よもぎ蒸し」についても紹介するので、産後の身体や心のゆらぎに不安があるママはぜひ参考にしてみてください。

産後によくある身体と心の変化

産後6〜8週間を「産褥期(さんじょくき)」と言います。

産褥期とは「母体が妊娠前の状態に回復するまでの期間」のことで、心身ともに次のような変化があらわれやすい時期です。

  • 生理が再開する
  • 乳房や乳輪が大きくなる
  • 緩んだ骨盤が元に戻ってくる
  • 夜中の授乳が続いて睡眠不足になる
  • 気分が落ち込みやすくなる

生理は「授乳をしていない人」は約3か月後「授乳をしている人」は約6か月後に再開することが多いのです。

産褥期は心身ともに落ち着かない時期ですが、心のゆらぎは産後10〜14日ほどで改善していくので、焦らず自分自身のことを見守ってあげましょう

産後に起こりやすい5つのトラブル

産褥期のママの身体には、次の5つのトラブルが起こりやすくなります。

  • 子宮収縮・後陣痛
  • 乳房の張り
  • 悪露
  • 骨盤の緩み
  • マタニティブルー

それぞれどのようなことが起こるのか、以下で詳しく見ていきましょう。

子宮収縮・後陣痛

産褥期は、出産で直径30cm以上に膨らんだ子宮が元の大きさへと戻っていきます

その際に感じる痛みを「後陣痛」と言い、とくに授乳をする人はホルモンの影響で子宮収縮が促され痛みを強く感じます

後陣痛はお腹を温めたり楽な姿勢をとったりすると多少軽減しますが、あまりに強く痛む場合は我慢せずに病院を受診しましょう。

乳房の張り

産後は母乳の分泌量が増えて、乳房が重たく張るような感覚になります
乳房が張って痛むときは次の2つをおこない、母乳をなるべく溜めないように心がけてみてください。

  • 軽く搾乳をする
  • 授乳の間隔を短くする

あまりに痛む場合は乳管が詰まって乳腺炎になる恐れがあるので、早めに病院を受診して悪化を防ぎましょう。

悪露

悪露(おろ)」とは、胎盤や子宮に溜まっていた血液や分泌物が混ざったもののこと

簡単に言うと「血が混ざったおりもの」のことで、日にちが経つにつれて色や量が変わっていきます。

悪露の色

経過日数

赤色0〜3日
褐色4〜8日
黄色9〜14日
白色15〜28日

産後の悪露はいつまで続くの……?」と不安になるママは多いですが、だいたい産後1か月を目処に普通のおりものに変わっていきます。

ただし、血のかたまりが出る場合は何かしらのトラブルである可能性が高いため、早めに病院を受診しましょう

骨盤の緩み

出産で開いた骨盤は、3〜4か月ほどで妊娠前の状態に戻ります
その間は骨盤が不安定な状態になるため、無理な体勢をとることは禁物です。

骨盤が歪むと腰痛を引き起こす場合があるため、産後1〜2か月くらいは骨盤ベルトやサポーターをつけて姿勢を正すとよいでしょう

マタニティブルー

産後は、心身の急激な変化やホルモンの影響により、次のような精神症状があらわれやすくなります。

  • ふいに涙が出る
  • イライラする
  • 落ち込む
  • 眠れなくなる
  • 焦る気分になる

この状態を「マタニティブルー」と言い、産後の30〜50%の女性が経験すると言われています

産後2周目あたりがマタニティブルーのピークと言われていますが、その後は少しずつ心が安定してくるでしょう。

育児疲れでイライラや不安が消えない場合は一人で抱え込まずに、パパや友人、心療内科や産婦人科などに相談してみてください。

産後は『よもぎ蒸し』で心身のケアを

産後ケアはさまざまな方法や施設がありますが、心身をまとめてケアできる方法として「よもぎ蒸し」があります

韓国で約600年前に生まれたよもぎ蒸しにどのような効果があるのか、以下で詳しく見ていきましょう。

よもぎ蒸しの効果

もともと「産後の肥立ちを助ける」ことを目的に始められたよもぎ蒸しには、産後に嬉しい次のような効果があります

☑︎子宮や膣の収縮を助ける
☑︎老廃物や脂肪質を排出する
☑︎卵巣機能を元に戻す
☑︎後陣痛の軽減
☑︎冷え性改善
☑︎不眠改善
☑︎基礎体温アップ
☑︎デトックス効果
☑︎リラックス効果
☑︎自律神経を整える

よもぎ蒸しは産後の身体を回復させるだけでなく、よもぎに含まれる「シネオール」や「βカリオフィレン」という香り成分が、育児で疲れた心を癒してくれます

全身に蒸気を浴びることで血流がよくなるため、質の良い母乳づくりにもよもぎ蒸しは効果的です。

よもぎ蒸しがおすすめな人

産後に次のような悩みを持つママは、ぜひ一度よもぎ蒸しを試してみてください。

☑︎マタニティブルーがつらい
☑︎産後の回復を早めたい
☑︎リフレッシュしたい
☑︎リラックスしたい
☑︎疲れが取れない
☑︎次の出産も考えている
☑︎生理痛をやわらげたい

出産はママにとって大きな喜びであるとともに、心身へのダメージがとても大きいものになります

産褥期に無理をすると身体や心の回復が遅れてしまうため、まずはゆっくりと休んで回復を図ることが大切です。

よもぎの香り成分には安眠効果もあるので、よく眠れていない方身体がつらい方は、よもぎ蒸しでほっと一息できる時間を作ってみましょう

よもぎ蒸しは妊活にも効果的な作用があるため、今後出産を考えている女性はぜひ下記の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

「出産」という大仕事を終えたママの身体と心は、自分が思っている以上に大きなダメージを受けています。
産後はとにかく無理をせず、赤ちゃんだけでなく自分自身のことも労ってあげましょう。

疲れた心身をたっぷり癒したいときは、身も心も温まるよもぎ蒸しがおすすめです。
産後の身体の回復を助ける作用もあるため、つらいときは「産後ケアには“よもぎ蒸し”っていうのがあったな」と、一度思い出してみてくださいね。

コメント